オフィス街に位置することから、テイクアウトを主とした利用を前提としています。 立ち止まる時間は短くても、動線や居場所に無理が生じないよう、街との距離感を意識しながら全体の構成を整えました。 店内は、カウンターを軸に奥へと伸びるシンプルなつくりとしています。 注文から受け取りまでの流れが滞らないよう、視線と動きが自然につながる配置とし、限られた面積の中でも余白が残るよう調整しています。 テーブル、スツールはすべて特注で製作しました。 形状や高さ、脚の角度に至るまで、使われ方を想定しながら検討し、軽やかさと安定感のバランスを意識しています。 仕上げは要素を絞り込み、情報量を抑えることで、手元や食べる行為に意識が向かうようにしています。 過度に整えすぎず、日常の中で繰り返し使われることを前提とした、素直な状態を目指しました。 この店は、目的地として構えるというよりも、仕事の合間や移動の途中に自然と立ち寄れる存在であることを大切にしています。 TOKYO BANH MI STANDが目指す「身近で自然なエスニック」が、無理なく街に馴染んでいくための場所です。
2025.12 type : interior,furniture place : minato-ku client : TOKYO BANH MI STAND @tokyo_banhmi_stand design : saiku Construction : saiku photo : kohei tahara @kohei tahara