S ( )
saikuとRITSUKOKARITAが共有する拠点
ここはsaikuとファッションブランドのRITSUKO KARITAが拠点として使いながら、展示や対話、制作など、さまざまな行為が重なっていく場所です。用途をひとつに定めず、その時々の状況に応じて使われ方が変わっていくことを、この空間の前提としました。自分たちが日常的に使う場所であると同時に、外から人や物が入ってくることも想定し、空間が一方向に閉じないよう意識しています。床にはシナベニヤを芋張りで敷き、作業にも展示にも対応できる、フラットで扱いやすい面としました。既存の状態に対して大きく手を加えすぎず、そのまま受け止めることで、空間に余計な輪郭を与えないようにしています。中央には、アクリルの脚にグレーの天板を組み合わせた特注テーブルを設置しました。重さと軽さ、見えるものと見えないものが同時に存在するよう設計することで、展示台にも作業台にもなりうる、場の中心をかたちづくっています。什器やレイアウトは固定せず、展示内容や使い方に応じて柔軟に変えられる構成としました。完成された状態を目指すのではなく、使われながら少しずつ更新されていくことを、この場所の前提としています。S( )は、saikuの仕事の延長線上にありながらRITSUKO KARITAの表現や、外から持ち込まれる視点とも交差していく場所です。関わる人や出来事によって意味が重なり、時間とともに輪郭が変わっていくことを受け止められる余地を、この空間に残しています。
2024.02type : interior,furnitureplace : Shinjyuku-kuclient :@S_202_jpdesign : saikuconstruction : saikuPhoto : saiku